久しぶりの上京(?)で解けた疑問
11/19(日)・11/20(月)の二日間、東京で鍼灸のセミナーを受けてきました。このブログでも何度も書いている「整動鍼」の「応用☆五体躍動編」です。毎回のことながら、内容は日々の臨床に即役立つものや、現場でなかなか解決することが出来なくて悩んでいた疑問を解決してくれるものばかり。あまりの内容の濃さに、私の頭は若干オーバーヒート気味です。

中でも特に印象深かったのが、「陽池」というツボの解説でした。左の「陽池」は明治から昭和初期にかけて活動し、名人とうたわれた沢田健先生が灸治療で多用したツボです。以前沢田流の本を読んだ時に、なぜ陽池なのだろうとしっくりこないものを感じていたのですが、セミナーでの栗原先生(整動協会代表)の解説に深く頷いてしまいました。その内容をここに書くことはできませんが、ツボというものの奥深さを改めて教えられた気分になりました。

このツボをこんな時に使うのか…!このツボとあのツボが関係しているとは…!そんな驚きに満ちた二日間でした。

イクラが食べたい
東京での2日間のセミナーを終えて帰宅した後は、過熱気味の頭を冷ますべく、少々ビールなどを頂くのが恒例となっています。最寄りの駅に着き、ビールとおつまみを買おうとスーパーをのぞいてみました。鮮魚コーナーにおいしそうなイクラがあったのですが、やっぱりちょっと高い…。今年は鮭が不漁だったようで、その影響でイクラや筋子も値が上がりました。

イクラは食べたい。しかし、高い。もう少し安くおいしいイクラをたくさん食べたい!

実は対策済みです。イクラに加工される前の「生筋子」を買って、自家製イクラの醬油漬けを作っておきました。

作り方は割と簡単なおですが、以前はある作業工程で悩んでいました。筋子をばらす作業です。昨年まではぬるま湯の中につけた筋子を指で一つ一つばらしていたのですが、いかんせん時間がかかる上に、つぶれてしまうものも多く、何とかならないものかと思っていました。

ふと思い立ち、ネットで検索したところ良い方法が見つかりました。
意外なものが役立ちます。

バドミントンのラケットです。百均で買ってきました。
イクラ作り1


これをざるの上にのせて
イクラ作り2


その上に生筋子を。
イクラ作り4


生筋子をガットに軽く押し付けながらしごいていきます。
イクラ作り3


きれいに卵をばらすことが出来ます。つぶれてしまうものが予想以上に少ないです。
イクラ作り5


あとは作り置きしておいたタレにつけるだけ!美味しそうです。
イクラ作り6


モノは使いよう
バドミントンのラケットは、シャトルを打つための道具。これが一般的な認識だと思います。しかし、常識を飛び越えると意外なところで使えることが分かりました。実際生筋子をバドミントンのラケットでほぐしてみると、手でほぐすよりもはるかに早く、かつイクラにした時の柔らかさも勝っていました(これは温水と冷水の違いが大きいと思います)。しかもちょっとネットを検索しただけですぐ得ることが出来る情報です。

鍼灸師として日々施術をしていると、使い慣れている使用頻度が高いツボがいくつか出てきます。「こういう時は、ここにこんな反応が出ている。ということは、このツボが使えそうだ」、と。これはこれで蓄積された経験として大切なことなのですが、一方で一つのツボの使い方を定型化してしまう可能性もあります。私が臨床で使ういくつかのツボも、そうなっているかもしれません。

今回受講してきたセミナーで、自分の頭の中に作られていた「ツボの使い方」を再構築する大きなきっかけを得ることが出来ました。沢田流ではなぜ「陽池」を使っていたのか。鍼なのか、灸なのか。その理由は。

まだまだ勉強が足りないな、と思いながらオーバーヒート気味の頭を冷ましています。
イクラ、美味しかったです。
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丸太が届いた!

秦野市の「うめの手鍼灸マッサージ治療院」の院長、梅田先生から素敵な贈り物が届きました。

スウェーデントーチ4

これは「スウェーデントーチ」ともいわれる間伐材を利用したストーブです。送っていただいたものはヒノキのようで、とても良い香りがします。

スウェーデントーチ5
調理用の五徳もついてきました。

スウェーデントーチ2
素敵なイラストも。

イラストの説明には「花火の点火台、BBQ、レジャーにも」「万が一の災害時にも」「インテリアとして」と書いてあります。
キャンプや焚き火が大好きな私としては、早く燃やしてみたい!

スウェーデントーチ7
火をつけると、こんな感じになるようです。これは楽しそう。


早く火をつけてみたいのですが、まだ木が乾いていないので、しばらくはインテリアとして治療室の入り口に置いてみることにしました。置物としても素敵なのですが、何よりヒノキの香りが良いです。ちょっとした森林浴気分が味わえます。

スウェーデントーチ1

このスウェーデントーチで料理をしたり、暖をとったりできるのはいつの日か…。

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整動鍼との出会い
修了証書1
初めて参加した入門セミナーの修了書

整体師に負けないための「鍼灸師のための整体」、『活法』を学ぶことで、今まで効果を出し切れなかったり、苦手だった症状に対応することが出来るようになってきました。少しずつ臨床が楽しくなり、初めに受けた「体験会」で感じた興奮冷めやらむまま、「入門編」「基礎編」と活法のセミナーに参加し続けました。

活法の基礎編3つを学び終えるころ、今度は活法由来の鍼の存在を知ることになります。その名も「古武術鍼法」。現在の「整動鍼」です。これは整動協会の代表である栗原誠先生が、整体術である活法の理論に基づいて考案したこれまでに類を見ない画期的な鍼の技術です。

最初に参加したセミナーで、目の当たりにした治療効果に驚きました。前屈すると痛みが出る腰痛の治療で、使うツボは下腿の後面。しかもツボは一か所だけです。鍼を刺して抜くまで10秒とかかっていませんでしたが、この一本の鍼で前屈の痛みは全く無くなりました。

「なんじゃこりゃー!」

と心の中で私は叫びました。初めて活法を受けた時と同じような衝撃を感じたのです。
やっと自分が探し求めていたものに出会えた。私は活法と同じように整動鍼にのめりこんでいくことになります。

3回目の合宿
活法と整動鍼のセミナーへの参加を重ねていくうちに、多くの同じ志を持つ仲間と出会うことが出来ました。

修了証書4

特に藤沢市内で月1回定期的に開催されている勉強会のメンバーは、お互い遠慮なく話すことが出来て、私に厳しい指摘もしてくれるありがたい存在です。そんなメンバーとこの春に勉強会開催20回を記念して、箱根で一泊二日の合宿をしてきました。昨年と今年の伊東での活法研究会の合宿と合わせると、もう3回も合宿に参加させていただきました。感謝、です。

合宿の夜はふけて
今回の合宿は伊東温泉という、有名な温泉地が会場でした。「活法」の合宿ですが、お楽しみはいろいろです。
活研合宿2017
夜にはこんな席も設けられました。

もちろん温泉もたっぷりと楽しみました。知る人ぞ知る、露天風呂での秘技、「〇〇活法」も新たな戦士が数名加わり、技の精度に磨きがかかりました。この「〇〇活法」は、整動協会代表の栗原先生をして

「裸になっても活法だけは残った」

と言わしめた「温泉合宿で生まれた」活法です。

「興味がある」「入門したい」という方は、こっそり私か「國定鍼灸整体院」の國定先生にご相談ください。
*注:整動協会非公認。活動は温泉地での合宿中に限定されています。

認定ステッカー
初めて活法のセミナーに参加してからもうじき4年になります。時間をかけて活法、そして整動鍼の基礎部分を学び、整動協会から認定ステッカーをいただきました。
認定ステッカー2

認定ステッカー1

どちらも「BASIC」の文字が入っています。ということは、まだこの先に発展形があるということです。どんな技が、どんなツボが待っているのか、非常に楽しみです。

来年の合宿も日程が決まったようです。それまでに頂いた認定ステッカーに恥じないように、これまで教えていただいた事を自家薬籠中の物に出来るよう繰り返し復習し、日々の臨床にいかしていきたいと思います。

(終わり)




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2回目の伊東温泉
9月24・25日の2日間、静岡県の伊東温泉で開催された活法研究会の合宿に参加してきました。私は昨年に続いて2回目の参加です。今回も活法を学ぶ仲間が北は北海道や秋田、西は京都からと、各地から集まりました。

活研合宿2017

参加メンバーはセミナーで一度は一緒になっている方たちなので、緊張することもなく、二日間お互い集中して勉強することが出来ました。私が初めて活法研究会の本セミナーに参加して4年がたちます。このような合宿にも参加させてもらえるようになったことには感慨深いものがあります。


鍼灸師が整体にはまるまで
あまり知られていないと思いますが、鍼灸には多くの治療方法があります。流派といってもいいでしょう。実は私も鍼灸学校に入学するまでそのことを知りませんでした。

自分が鍼灸を生業とする以上、いずれかの治療方法を専門的に学び、身につける必要があります。幸いなことに、私は通っていた鍼灸の専門学校で、多くの流派の大家と言われる先生方に接することが出来ました。その中から、自分がこれだ、と思ったものを学びつつ臨床に取り入れていきました。

開業当時、気になっていたことがあります。「肩こり」や「腰痛」で悩んでいる友人や知り合いと話した時に、どんな対策をとっているか聞くと、「整形外科」や「整体」に行くと答える人が多いのです。整形外科を含む病院を除くと、「整体」が圧倒的多数派で、「鍼灸」と答える人はごく僅かでした。

鍼灸を選択しない理由は、「痛そう」「怖い」がほとんどでしたが、私はそれだけではないような気がしました。そして国家試験を受けて免許を取得している鍼灸師よりも、「整体」「整体師」の方が世間に認知されてるとも感じたのです。

これは、マズい。何とかしなければ。
鍼灸が効かないわけではありません。しかし、日々の臨床で自分の力不足を感じていた私は、どうすれば「整体」に負けないようになるのか悩みました。

そんな時に偶然活法と出会います。活法との出会いはこちら

当時のキャッチフレーズは「鍼灸師のための整体」

「これを学べば整体師に負けない鍼灸師になれるかもしれない!」
そう考えた私は活法にずっぽりとはまっていきます。

しかし、活法はこれだけでは終わりませんでした。活法から発想を得た鍼、整動鍼が登場するのです。鍼だけでは足りないと感じる部分を補うために、活法を勉強していたところに、「活法由来の鍼」。これを学ばない理由はありません。

(続く)



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動作から原因を推測する
水が飛ばなくなってしまい、修理を頼まれた水鉄砲。
水鉄砲修理6

まずは原因を探ります。

治療室そらでは、主に「整動鍼」「活法」で患者さんの治療をしています。
診察の時に重視しているのが、「動作の確認」です。
どのような動きで痛みが出るのか、またどのような動作が出来ないのか。
これを細かく調べていくことで、症状の原因に近づいていくことが出来ます。

この水鉄砲の動作は①水を吸い込む、②ピストンで水を押し出す、という単純なものです。
動かしてみると、水を吸い込むことも発射することもできず、ピストンがスカスカでした。

考えられるのは、ピストンについているO(オー)リングの破損。
分解してみます。
水鉄砲修理3
怪しいのはここ。
水鉄砲修理2
やはりOリングが破損していました。
水鉄砲修理1



問題を解決したはずなのに

動作不良の原因と思われるOリング。インターネットショッピングで注文したら、
はるばる海を越えて中国からやってきました。

水鉄砲修理8
サイズは間違っていないはず…。
水鉄砲修理7
交換完了。

これで元通り、最大射程7mの水鉄砲復活です!

と、思いきや、水を発射することが出来ません…。
おかしい…。


鍼灸は万能ではない
Oリングの破損は間違いなく動作不良の原因だったのですが、どうも他にも不具合があるようです。

再度動作を確認します。
水を吸い上げることはできますが、発射しようとすると空気が漏れるような感触があり、
水が飛びません。

よくよく調べると、吸い込んだ水を逆流させないための弁が壊れているようです。
ここは分解不可能な構造になっていました。残念ですが、諦めるしかありません。

原因が一つではない、ということは鍼灸の臨床でも時々あることです。
そして、原因がわかってもそれに対する有効な手立てがなく、治療を断念せざるを得ないこともあります。
もちろんこれは鍼灸に限ったことではないのですが…。

しかし、このような経験を積むことは決して無意味だとは思いません。
心がけ次第で、様々な形で次に生かすことが出来る貴重なものです。


と、思っていたら、


次の修理依頼がきました。
空気を圧縮して、持続的に水を打てるタイプのようです。

水鉄砲修理9

前回の経験を生かして、じっくりと動作を確認しながら考えられる原因を
一つ一つ慎重に調べて修理を完成させたいと思います。

しかし、息子はいったい水鉄砲を何丁持っているのでしょう…。
「壊さないように丁寧に使え」というのは小学生には無理な話かもしれないので、
次は修理を手伝ってもらうことにします。

(終わり)

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