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「臨床教育専攻科」という選択
あっという間に過ぎた鍼灸学校での3年間。入学当初は脱サラして開業鍼灸師になるという夢を抱いていましたが、鍼灸学校を卒業してすぐに開業して生活していけるほど甘くないという現実に直面しました(もちろん卒業後すぐ開業して成功している方もいると思います)。

問題はいくつもありましたが、1番の不安は臨床経験がほとんどない、ということでした。問題解決のためには鍼灸治療院に就職して、先達に指導を仰ぎながら経験を積んでいく事が考えられましたが、残念ながら希望通りの就職先を見つけることが出来ませんでした。

そこで私が考えたのが、「進学」という手段でした。鍼灸学校の同級生たちの中には、少数ですが卒業後に鍼灸の教員養成課程がある学校に進む人がいたのです。いくつか資料を取り寄せて調べてみると、「臨床教育専攻科」と銘打った課程がある学校を見つけました。

「臨床教育専攻科」。

臨床も学べて教員資格も取れる。費用はそれなりにかかりますが、何より学生の立場で2年間臨床の場に立てるのはありがたい。

しかしその考えの裏には、30歳を過ぎて再び味わってしまった、「学生」という言わば特権的な身分にもう少し浸っていたいという甘えと、まだ就職したくないという現実逃避的な思いもありました。

三十路の私は、鍼灸学校卒業後に再び鍼灸学校へ入学します。

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臨床教育専攻科の学生の進路
専攻科の学生は、すでに国家試験に合格して鍼灸師免許を取得しているので、堂々と臨床実習で患者さんに施術することが出来ます。現代医学的鍼灸、伝統鍼灸、中医鍼灸など、それぞれの分野の臨床経験豊富な講師陣の指導を仰ぎながら、実習現場で学べたのは貴重な経験でした。

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臨床教育専攻科は、基本的には教員養成課程です。当然ですが、同級生たちの大多数は教員志望です。

当時は全国に鍼灸科を持つ専門学校が続々と新設されていて、鍼灸の教員資格を持つ者は各鍼灸学校から引く手あまたでした。

鍼灸科の教員。先生です。
専任教員になれば、収入も安定します。会社を辞めてから縁がなくなっていた、「有給休暇」「ボーナス」といった離れてみるとそのありがたさが分かる言葉も身近なものになります。

鍼灸学校に入学した時には考えもしなかった新たな選択肢を目の前にして、また私は葛藤し始めてしまいます。

(つづく)


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