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昭和の名灸師
先日「昭和の名灸師」と言われた故深谷伊三郎先生の著作を数冊購入しました。
深谷先生は明治33年生まれのため、著作の多くは時代背景が昭和となっています。
そのため現代ではちょっと鍼灸院では診られないような症例が多く書かれていて、
またユーモアに富んだ筆致から昭和という時代が透けて見え、読み物としても大変面白いものでした。

やってみたのか
深谷先生の著作に「鶏眼」(けいがん いわゆるウオノメ)をお灸で治す話が出てきます。
この治療は経絡がどうとか、経穴(ツボのこと)がどうとか、難しい話ではなく
ウオノメの上にお灸をすえて焼き焦がす、という単純なものです。
その中にこんなくだりが出てきます。

~ある会合でウオノメの灸治法として、ウオノメの上に灸すればいいのだと話したところが、そんなことは知っている。素人療法もいいところだという人があった。それではやったことがあるかと問うたら、そんなばかばかしいことはやったことはないといっている。これでは話にならない。
どんなつまらないことでも実際に行ってみなければならない。ことに、ささいなことでも、そのできているものは非常に痛がることと、灸がよく効いて痛みをとめ、ポロリととってしまうのだから、やはり患者は喜ぶものだ。~ 「お灸で病気を治した話 灸堂臨床余禄・第5集」深谷伊三郎:著 鍼灸の世界社より


「はっ!」としました。

学生の頃からそうでしたが、例えば参考書を買って書棚にならべただけで勉強したような気になって安心してしまい、テストでは散々…。
鍼灸の専門書を読んだり、DVDなどで有名な鍼灸師の施術を動画見ると
何となく自分も同じように出来るような気がしてしまう自分がいる…。 


見つけた(笑)
「これはいかんっ!!!」と思いました。
そうだ、つまらないと思う事もやってみよう。
意外と鍼灸で対応できる症状がもっとたくさんあるかもしれない。

翌日さっそく勉強会をともにしている同級生に深谷先生の本の事を話してみました。
すると

「うちの子供、ウオノメなんだよね」

やった~!

(続く)





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