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あれは私が小学校1年か2年生の夏の出来事でした。

当時は今のように精巧なゲーム機もなく、子供たちがつるんで遊ぶのはもっぱら屋外です。
私が幼少時代を過ごした長後は、街中を少し離れれば
雑木林あり、田んぼあり、川あり、広場ありで
夏休みともなると毎日日が暮れるまで泥だらけになって遊んだものです。

その日もいつもの仲間たちと境川沿いにある田んぼの用水路にザリガニ取りに出かけました。
狙いは「マッカチン」と呼ばれていたアメリカザリガニの大物です。
過去に実績があったポイントをくまなく探っていくうちに
市境を越えての大遠征になりました。

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(当時大物のザリガニが捕れた秘密の場所近く。ベストポイントは残念ながら暗渠になっていました。)

朝から夢中でザリガニ釣りをすること数時間、気づくと太陽もだいぶ高くなり
空腹になってきました。
私たちの仲間内ではザリガニ釣りのエサは煮干しが主流だったのですが、
これは良くしたもので、腹が減ればおやつに早変わりです。
今の子供達は煮干しなんかかじらないのでしょうが、私はよく食べました。
今でもつまみが無い時は煮干しをかじりながら酒を飲み、家人に笑われてます。

「さて、マッカチンも取れたことだし引き上げるか!」
というガキ大将の一声で帰路につくことになりました。

誰一人腕時計などというものは持ち合わせていませんでしたが、
正午はとうに過ぎていたと思います。
(当時の子供は太陽の高さと腹の空き具合で大体の時刻を把握してました)

行きは夢中で距離を忘れて歩いて来た道が、帰りはやけに遠く感じられます。
夏の陽射しにさらされた上に、腹の足しに煮干しをかじったので
猛烈にのどが渇いてきました。

「やべえ、俺のど渇いてきた~!」
と一人が口にした途端、「オレも!」「俺も!」とみんなが言い始めました。
一旦口に出すと、ますます渇きが激しくなります。

周囲は田んぼが広がるばかりで、飲み物を買えるような店も
自動販売機もありません。

「ザリ(ザリガニの事)が住めんだから、人間が飲んでも大丈夫だべ」
と誰かが言いました。
あまりの渇きに耐えられず、用水路の水を飲もうというのです。
用水路に目をやると、急にうまそうな水が大量に流れているように見えてきました。

「よし、みんなで飲むべえ!」
とガキ大将が断を下しました。

(さらに続きます)



藤沢市湘南台の鍼灸・指圧マッサージ治療室そら
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