活法と整動鍼の導入
2年ほど前から、少しずつ活法を臨床に取り入れ始めました。初期は「肩こり」「腰痛」など、
それまでは軽症なら指圧やマッサージで対応していた症状に活法を使いました。

あくまで個人的感想ですが、活法の威力は凄まじいものでした。
例えば肩こり。旧来はあっちを揉みこっちを揉み、と肩から腕、背部にかけて30分はかけていたのが、
活法だと5分から10分程度で同じかそれ以上の効果を上げることが出来ます。
それもまだあまり活法を使いこなしているとは言えない初級者でも、です。

これには私も患者さん達も驚きました。以後、治療室そらでは指圧・マッサージを
施術する割合が少しずつ減ってきています。

さらに1年ほど前からは活法から考案された「整動鍼」を臨床に導入し始めました。
効果は活法と同じ、症状によってはより早くより良い効果を上げることが出来ます。
私がずっと求め続けていた技術である、といってもいいでしょう。その素晴らしさは私には表現できないほどです。

整動鍼テキスト


整動鍼の素晴らしいところ・難しいところ
活法では一つ技を行った後、すぐに効果を確認します。効果がなかったり、不十分だった場合は
原因が他にもあると考え、次の技を行います。一つの技で治療が完結してしまうこともありますが、
治療室そらでは一つの症状に対して2~3手使うことが多いです。

整動鍼も基本は同じです。
痛みの出る動作を確認・分析して、原因になっていると思われるツボに鍼を打ちます。
症状にもよりますが、ツボの選択が正しければ即効性があります。

整動鍼のすごさを上げるときりがありませんが、代表的なものとして「再現性の高さ」があります。
痛みの出る動作から正しいツボを選択することが出来れば、その理論を学んだ鍼灸師は同じ治療効果を
再現することが出来ます。

と、ここまで書くと夢のような理論と技術で、誰でも出来そうな気がしてきます。
私もちょっとそう思っていた時期がありました。しかし、実践はそんなに簡単ではありません。

整動鍼を臨床で実践するにあたって、私が個人的に一番難しいと感じているのがツボの取り方です。
整動鍼で使用するツボには様々な形状や大きさがありますが、最も小さいものでは直径1mmくらいのものがあります。セミナーで講師の先生方が「ゴマ粒大」などとおっしゃる大きさのツボで、指先で感じることが非常に難しいものです。

今は十分な治療効果を上げるべく、理論を復習しつつ正確にツボを取れるようひたすら反復練習をする日々をおくっています。

再びスズムシとツボの数について
前々回のブログでスズムシを飼育するときの個体数について「多ければ良い、というものではない」、そして個人的には鍼を打つ数も同じだと考えていることを書きました。しかし、これが絶対の正解だとは思っていません。たくさんのスズムシが賑やかに鳴いているほうが良い、と考える人もいると思います。

同じように、「鍼の数は多いほうが良い、または効果を上げるためには多くせざるを得ない」と考えている鍼灸師もいると思いますし、「気になるところにどんどん沢山鍼を打ってもらったほうが効くし、気持ちが良い」と感じている患者さんもいると思います。かつての自分もそうでした。

鍼灸の良い点の一つに「多様性」があります。百人の鍼灸師がいれば、百通りの治療法があるといってもよいでしょう。鍼灸を受ける方たちには、その中から自分にあった鍼灸を見つけて頂ければ嬉しい、と思います。そのために、少しずつではありますがこのブログやホームページ「治療室そら 治療例」で情報を発信していくつもりです。

さて、スズムシですが夏が終わりオスは皆死んでしまい、今は5~6匹のメスが残っているだけです。産卵床をちゃんと作っていないのでどうなるかわかりませんが、来年卵がかえることを期待してしています。使うツボの数は減りましたが、スズムシの赤ちゃんはたくさん生まれると嬉しいですね。

(終わり)



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