(前々回の続きです)→父が見たマドリードダービー

マドリードのスポーツショップにて

スペインに出張した父は、私に言われた通りマドリードのスポーツショップでこう言いました。

「スペインで一番強いチームのユニフォームがほしいのですが」

すると近くで父と店員の話を聞いていた他の客(もちろんスペイン人)が、
「それならこれだ!」と、白いユニフォームを指さしました。

「いや、違う!一番強いのはこっちだ!」
それを見ていた別の客が言い、口論が始まりました。

さらに口論を聞きつけたスペイン人たちが続々と集まってきます。
店の中は「これがスペイン一強いチームだ!」「そうではない。本当に強いのはこっちだ!」
と二手に分かれての大騒ぎになりました。

あっけにとられる父の前で論争は延々30分以上も続き、
あわや集団乱闘!かと思われましたが、ついに一方の集団が押しきり
決着がつきました。

激論の原因

これは21年も前の話なのですが、気になったので激論の原因を調べてみました。
レアルもアトレチコもスペインの三大クラブ(もう一つはバルセロナ)の一つで、
ヨーロッパでも屈指の名門クラブです。

レアルは国内リーグ制覇32回、UEFAチャンピオンズリーグ制覇10回、
対するアトレチコも国内制覇10回、UEFAチャンピオンズリーグは2度決勝まで進出しています。

1995年当時の戦績を調べてみると…

【スペイン国内リーグ】
1994-1995 優勝:レアル・マドリード  14位:アトレチコ・マドリード
1995-1996 優勝:アトレチコ・マドリード 6位:レアル・マドリード
1996-1997 優勝:レアル・マドリード  5位:アトレチコ・マドリード

となっていました。

おそらく父がマドーリードを訪れた時、1995-1996シーズンの真っ最中だったのでしょう。
しかもアトレチコが首位で、優勝が近づいてきた時期だったのではないかと思います。

そんな時期にスポーツショップにひょっこり現れた日本人が

「スペインで一番強いチームのユニフォームがほしいのですが」

などど言ったので、両チームのサポーターは黙っていられなかったのでしょう。
強豪と言われるクラブはこういった熱狂的なサポーターに支えられているのだな、
とあらためて思いました。

マドリードダービーの結末

今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でもぶつかったレアルとアトレチコ。
結果はご存じのとおり4-1でレアルが優勝しました。敗れはしましたが、レアルに比べると
少ないタレントで決勝まで勝ち上がってきたアトレチコの闘いも見事なものでした。

21年前、私の父が見たマドリードダービーの勝者はというと…

レアル・マドリ- ユニフォーム②
レアル・マドリードでした。

レアル・マドリ- ユニフォーム④

レアル・マドリ- ユニフォーム③
1994-1998シーズンのレアルは「KELME」(ケレメ)というスペインのブランドを着ていました。
ちょっと珍しい「made in spein spain」です。

レアルマドーリードの背番号10をつけるとは…

激論の末アトレチコサポーターを打ち破ったレアルサポーターは
興奮そのままに父を囲みました。

「俺たちがナンバーワンだ!」

「スペイン王者は俺たちだ!」



「全部買え!!!」   

???

実は私はユニフォームのシャツだけを頼んだのですが、
興奮したサポーター達に押しきられた父は

・ユニフォーム上下
・ストッキング(写真には写っていませんが)
・ウインドブレーカー上下

をお買い上げです。
レアル・マドリ- ウインドブレーカー②


さらに…

レアルサポ:「誰のお土産なんだ?」

父:「息子だ」

レアルサポ:「お前のせがれはサッカー選手か?」

父:「そうだ」

レアルサポ:「では、背番号と名前も入れなければならない」

父:「…」

という事で(?)
レアル・マドリ- ユニフォーム①

まさか自分が名門レアル・マドリードの背番号10を着れるとは思いませんでした(笑)。

グランドの外でもこんな事件がおこることに、スペインサッカーの歴史を感じます。
やっぱりサッカーはいいですね。

さあ、今週末からいよいよワールドカップです。
記憶に残る素晴らしい試合がたくさん繰り広げられることを期待しています!

(終わり)











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