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てぶくろで守る大切なもの

5月も半ばを過ぎました。今年は少し天候が乱れがちですが、5月の風は気持がいいですね。
往診途中に目にする木々の新緑がまぶしい季節ですが、
同時にわが家の小さな庭の雑草も勢いを増してくる時期でもあります。
昨年は一時雑草を放置して大変な事になったので、今年はまめに草むしりをしようと決意して
ホームセンターでてぶくろを買ってきました。

私たち鍼灸マッサージ師の仕事は手、とりわけ指先の感覚をとても大切にするので、
草をむしったり庭仕事をする時私は必ず手袋をします。
     庭仕事用

この手袋をすると、多少指先の感覚はにぶりますが爪の間に土が入ることも少なくなり、
作業中の怪我も予防できるので重宝しています。

ミシュラン三ツ星寿司職人のてぶくろ

私は昔から人の手を見ることが好きでした。
町工場の旋盤職人の油が沁みこんだ手、火傷痕があちこちについたパン職人の手など、
見ればこれと仕事がわかるような職人さんの手が特にいいですね。

自分もある部分職人的な要素もある鍼灸師という仕事についてからは、
他の業種の職人さんの手にますます注目するようになりました。

長年の仕事で手に刻み込まれた痕跡も良いのですが、一番興味深いのは仕事中の「動き」です。
ぱっと見た限りでは、手や指そのものは私とほとんど変わらない「職人」の手が
一たびなめらかに動き出すと、私の手では作り出すことの出来ないものを創造していきます。
一流職人の手の動きを見ていると感動のあまり思わず
「はぁぁぁ~…」
とため息が出てしまいます。

ある時テレビで、ミシュランで三ツ星を獲得したお寿司屋さんの特集を放映していました。
最近では「回らない」寿司屋にはほとんど行くことが無いのですが、
寿司職人の手の動きを見るのは大好きです。
(回る寿司屋の「シャリ握りマシーン」も技術的には素晴らしいと思ってます)

三ツ星職人の手の動きに大注目です。
それは見事なもので、まるで手そのものが意思をもって動いているかのようでした。
卓越した職人の手の動きがいかなるものであったか、残念ながら私は表現することが出来ません。
おそらく「暗黙知」の領域に属するものだと思います。「見て下さい」としか言えません。

板場での映像以外に、その名人の通勤場面がありました。
セリフの細かな描写は若干違うかもしれませんが、私はその中でのこんなやり取りにひかれました。

撮影スタッフ:「手袋してるんですね」
名人    :「私は夏でも冬でも一年中手袋をして通勤してますよ」

夏でも手袋をする。
一流の職人が「仕事道具」である「手」をいかに大切にしているか伝わってくるエピソードでした。

私の新しいてぶくろ

それにしてもミシュラン三ツ星寿司職人の手は素敵でした。
同じように彼がしていた手袋も、三ツ星にふさわしい品質の高そうなものでした。

自分の気に入った人物にはすぐ感化されてしまう私も決めました。

「これからは自分も夏でもてぶくろをする!」

が、治療室そらは自宅を兼ねた店舗なので通勤がありません。
しいて言えば二階から一階に下りる事でしょうか。その間だけてぶくろをしようかとも
思いましたが、家人たちが大ウケしそうなのでやめにしました。

考えた末、決めました。

「往診で原付に乗る時にてぶくろをしよう!それも一年中!」

これなら実行できそうです。



三ツ星職人にならい、私も自分にふさわしいてぶくろを購入してきました。









       いぼ軍手





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